J-クレジットによるオフセット

概要

下川運輸株式会社

下川運輸は北海道の北部に位置する下川町の運送会社です。1976年の創業以来、運送業を主軸として廃棄物収集や除雪作業、引越し等、地域のニーズに応えた様々な業務を行っております。2019年より下川町内に新設された下川森林バイオマス発電所(以下、下川発電所)の運営管理業務を受託しております。


会社HP https://shimoun.co.jp/

クレジット情報

適用方法............................AG-004(バイオ炭の農地施用)

プロジェクト名.................バイオ炭の農地施用によるCO₂削減事業

クレジット購入量.............20t

シリアルナンバー.............(発行中)

主なバイオ炭施用の圃場.............北海道上川郡下川町(農水省の筆ポリゴンの公開サイトへリンク)

今回の取り組みについて

背景について教えてください。

運送業という日々CO2を排出する業種として、そして循環型森林経営やSDGsの実現に力を入れている下川町の企業として、以前より環境対策を重視しており、10年以上前から社有林を保有して定期的に整備しております。約40haの社有林のCO2吸収量によって、事業排出量の84%をオフセットしています(自社計算)。

 一方で、下川発電所から副産物として出るバイオ炭をどう利用するかが地域の課題となっており、弊社子会社がそれを農地に埋設したことがバイオ炭との関わりの始まりです。今回の日本クルベジ協会様のプロジェクトにも、昨年の埋設分にてクレジット創出のメンバーの一員として参加させていただきました。

今回バイオ炭を活用したJ-クレジットを購入した理由について教えてください。

 弊社は下川発電所のステークホルダーへの提供を目的としてJ-クレジットを取得致しました。関わりの深い団体に、弊社を介してクレジットを移転するつもりです。

 下川発電所は、間伐材等の未利用材から地産地消の再生可能エネルギーを産み出し、それを通して林業や地域社会を活性化するという意義のもと建設され、弊社も地元企業として日々の発電所業務に携わっております。

 地域の未利材からエネルギーが生まれ、副産物のバイオ炭によって地域の農地で土壌改良やCO2削減がなされ、さらにそこから創出されたJ-クレジットによって環境価値が還元される。そのような地域木材を起点とした循環のつなぎ役として役割を果たしたいと思っております。

下川運輸本社営業部 河村さん

今後の取り組みについて教えてください。

 子会社を通したバイオ炭の農地施用と、それによって生み出されたJ-クレジットの有効活用を継続して行い、栽培された作物についても商品化を進めていきます。

 今後のバイオ炭の農地施用の振興を考えたときに、日本の食料庫である北海道において大規模かつ効率的な施用を行っていくことは必要不可欠と思います。

まだ例をみない取り組みで様々な課題もありますが、弊社では運送業の強みや地域とのつながり、数少ないガス化型木質バイオマス発電所である下川発電所とのつながりを生かして北海道でのバイオ炭の利活用を牽引し、持続可能かつ有機的な社会づくりを行っていきたいと考えております。

連絡先

電話番号:01655-4-2531

メールアドレス:info@shimoun.co.jp