授業概要
バイオ炭の炭素貯留による温暖化対策等を中心に、環境教育の授業を2024年度春学期に開講。サステナビリティ探究ゼミは、産官学連携のPBLにより、企業・国・自治体等のサステナビリティについて探究する。産(サステナビリティ経営を実践する企業数社)、官(農水省、滋賀県・草津市等)と学(立命館大学)の連携により、ビジネスや政策の観点から、訪問・見学やゲスト招聘により、現場訪問や実務家から1次情報を得つつ、経営学の事例研究の方法論に基づく情報の分析を行い、サステナビリティに係る有効性や工夫を探究する。 受講生は、バイオ炭による脱炭素の例を手掛かりに、自らの専門領域や関心から、探索的にマイテーマとしてサステナビリティに係る問題や解決策を設定し、自らの主張や根拠を見出す探究的なアプローチにより、理解を深めつつ思考する。同時に、クラス内の他受講生との意見交換、担当教員やゲストからの指摘などを通じて、多様な視点からの思考プロセスを経験する。
内容
4/10 第1回講義
立命館大学経営学部 依田祐一教授
イントロダクション
4/17 第2回講義
立命館大学経営学部 依田祐一教授
『バイオ炭の土壌貯留による炭素貯留 農業分野での地球温暖化対策の推進と高付加価値化について』
4/24 第3回講義
グループワーク:自身の関心のあるテーマに分かれて、グループワークを実施
1. プラネタリーバウンダリー
2. 循環経済(サーキュラーエコノミー)
3. カーボンネガティブ(カーボンマイナス)、脱炭素
4. 炭素クレジット、J-クレジット
5. 生物多様性
6. 環境農業、環境再生型農業、有機農業
7. フードロス
5/1 第4回講義
グループワーク:関心テーマごとにクラス内に調査内容を報告
5/8 第5回講義
立命館大学生命科学部 久保幹教授
『地球上の物質循環と物質循環型農業』
5/15 第6回講義
WEF技術開発株式会社 代表取締役 青山章氏
『分散型持続可能社会構築を目指すWEF技術開発の取り組み』
5/22 第7回講義
草津市環境経済部温暖化対策室 係長 津田久美子氏
『地方自治体(草津市)の温暖化対策について
‐ゼロカーボンシティの実現に向けた一行政職員の仕事から持続可能な社会作りについて考える‐』
5/29 第8回講義
草津市クリーンセンター(資源循環推進課)へフィールドワーク
クリーンセンター:平成30年に誕生。循環型社会形成の拠点として市内の一般廃棄物処理だけでなく、環境問題をより身近に体験できる施設になっている。
https://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/gomirecycle/shisetsu/kengaku.html
6/5 第9回講義
滋賀県総合企画部CO2ネットゼロ推進課 間野智也氏
『滋賀県におけるCO2ネットゼロに向けた取り組みについて』
6/12 第10回講義
学校法人立命館財務部管財課 樅野篤基氏
『学校法人立命館におけるCNにむけた取組 』
学校法人立命館総務部総合企画財務部 部長 酒井克也氏
『サスティナブルな価値創造を実現する立命館大学の投資活動について 』
6/19 第11回講義
株式会社セールスフォース・ジャパンカスタマー統括本部 テクニカルサポート本部サポートエンジニア 一瀬優菜氏
特別講義 サステナビリティ探究ゼミ
6/26 第12回講義
農林水産省農産局農業環境対策課 課長補佐(土壌環境保全班) 鈴⽊ 裕 氏
特別講義 サステナビリティ探究ゼミ講義
【第1部】 農業の「サステナビリティ」を考える前に知っておきたいこと
【第2部】 農業の「サステナビリティ」 に関わる状況
【第3部】 環境負荷の軽減に向けた方策
7/3 第13回講義
個人テーマについて、個人ワークの検討結果をグループ内で共有・議論
7/10 第14回講義
個人テーマについて、個人ワークの検討結果をグループ内で共有・議論
7/17 第15回講義
個人ワークの検討結果について、クラス全体へ発表
個人テーマの一覧
・企業のサステナビリティ
・再生可能エネルギーの普及とエネルギー効率
・農地活用
・バイオ炭の導入
・資源循環型社会
・高速道路での時間による料金変更
・フードロス
・カーボンクレジット
・サーキュラーエコノミーとポイ捨てごみ
・フードロスについてのサステナビリティに関する考察
・サステナブル消費
・日本人の有機農業に対する意識改革
・草津市グリーンセンター ‐リサイクル‐
・SOFIXとKanoru
・CSVについて
・アニマルウェルフェアのESG投資における有用性
・現代におけるエシカル消費
・カーボンニュートラル
・SOFIX土壌と土壌分析の可能性
・地産地消からSDGs達成
受講後の学生の声
Q.未来の受講生向けに一言(未記入可)
「様々な経歴の講師の方がゲストとしてお話してくださります。また、学生で意見を交わす機会も多いので考えが広がり、とても面白いです。進路を考える上で参考になると思います。サステナビリティに興味がある方はぜひ受講をオススメします。」
「とりあえずとってみることをおすすめする。考え方の切り口や、テーマを大量に得ることができる。これからの学修のきっかけにも。」
「ただ講義を聞くのではなく、自分に出来ることをやろうするとさらに効率が良くなると言ったことを話を聞いている最中も考える続けると理解が進むと思う。」
「サステナビリティへの知識が浅くても興味を持てる内容なので、ためになったなと感じることが出来ました!」
「教養が身につけられるから受講して良かったです。」
「教授が優しくて学びの多い貴重な実践的な講義なのでとても楽しいです!」
「ぜひ取ってみて欲しい。新しい発見が色々ある。」
「自分が今まで知らなかったことを学ぶきっかけになる、素晴らしいゼミだと思います!」
「座学だけでなく、校外学習も行えたので自分の興味をより深めることができると思います。」