2024年11月18日、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会より2025年日本国際博覧会協会ベストプラクティスが発表され、立命館大学カーボンマイナスプロジェクトが表彰対象として選出されました!
世界の重要な課題を解決する良質なプロジェクトを発信するプログラムです。 大阪・関西万博ではテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するプロジェクトが選出されています。ベストプラクティスに選定されたプロジェクトは万博会場内のベストプラクティスエリアでの展示が予定されています。
活動を通して、我々も持続可能な社会を目指す仲間であることを認識し、一消費者として環境に貢献するだけでなく、積極的なアクションを考えるきっかけとなりました。さらに、環境問題が身近な問題であることに気づき、「知ること」「行動すること」の大切さを感じました。ベストプラクティスへの出展を通じてこれらの気づきを日本全体で共有できれば、大きな力になると信じています。
SDGsの12及び13に着目しており、特に、ターゲット 13.3の気候変動の緩和や影響軽減の啓発、12.5の廃棄物の削減・再利用に貢献しています。本プロジェクトでは、バイオマスの資源循環を促し、バイオ炭による炭素除去により、脱炭素、土壌改良効果としての生物多様性の観点から、持続可能な社会の実現に寄与しています。
地域農業の振興(社会面)、地域の資源循環と経済活性化(経済面)、そして脱炭素・生物多様性保全(環境面)という3側面の社会課題を同時に解決することが可能です。
具体的には、地域農業における農産物の付加価値化や担い手不足解消、地方創生、そして、CO2排出源である大量の未利用バイオマス(間伐材、剪定枝、放棄竹林 等)の処理・活用です。また、炭素貯留と農産物の高付加価値化を促進し、炭素クレジットの創出・流通を促進し、成果は着実に現れています。
現在は活動範囲は日本国内のみですが、今後、海外への展開可能性が高いと考えています。理由として汎用性の高さと日本独自の強み(技術や制度)があります。バイオ炭の炭素貯留が、2019 年改良版のIPCCガイドライン(1.5℃特別報告書:SR15)において世界的に炭素除去の方法論として認められており、既に海外でも実践が始まっています。 また日本は世界に先がけて政府による炭素クレジット制度を確立しており、本プロジェクトはその社会実装の推進役として広報を担っています。以上のことから共通の国際枠組みのもと、日本の地域で産出された炭素クレジットや環境価値を付加した農産物の海外展開が期待できます。