日本経済新聞社、日経BP主催の日経SDGsフェス大阪関西に登壇しました。
イベント概要
(1)タイトル
日経SDGsフェス大阪関西
(2)開催概要 (日経SDGsフェスWebサイトより)
7人のテーマ事業プロデューサーが万博への熱い想いを語り、社会課題に取り組む自治体、企業、大学、団体が議論します。熱気に満ちた3日間、未来に向けた進歩のエネルギーを体感しませんか。
イベント詳細
(1) 開催日時
令和7年2月17日(月)・18日(火)・19日(水) 3日間
※カーボンマイナスプロジェクトの登壇は1日目
(2)開催場所
ハービスホール (大阪市北区梅田2-5-25 ハービスOSAKA B2F)https://www.herbis-hall.com/access/
(3)主催
日本経済新聞社・日経BP
(4)出演トークセッション
1日目11:45~12:15
‣「未来への行動―ベストプラクティスー」
登壇者
依田 祐一教授
立命館大学経営学部
鈴木 猛志 氏
2025年日本国際博覧会協会 広報・プロモーション局 企画部 共創推進課担当課長
シバニア・イーサン 氏
京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点教授・大学院工学研究科教授
OOYOO 取締役・創業者
中堀 嘉寛 氏
日本紙パルプ商事関西支社 機能材部紙製品課 課長
八木 早希 氏 (MC)
フリーアナウンサー
当日の様子
未来への行動 ― ベストプラクティス ― に立命館大学カーボンマイナスプロジェクトが登壇しました
このセッションは、2025年大阪・関西万博を見据え、社会課題の解決に挑む「ベストプラクティス」認定団体の実践を広く紹介するもので、大学、企業、研究者らが登壇し、それぞれのプロジェクトに込めた想いや課題意識を共有しました。
冒頭では、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の鈴木猛志氏より、万博における「チームエキスポ2025プログラム」と「フューチャーライフビレッジ」についての紹介がありました。チームエキスポは、全国から市民・企業・大学などが参加し、「共創チャレンジ」と呼ばれるかたちで未来をつくるプロジェクトを登録する仕組みです
会場では、単なる展示にとどまらず、「未来の暮らしを実体験できる」パビリオンが設置される予定で、そこにベストプラクティスとして選ばれたプロジェクトが参加します。未来への行動を“見える形”で社会に示し、誰もが当事者として関われる設計が特徴です。
立命館大学経営学部・依田祐一教授は、バイオ炭、Jークレジット制度や社会実装のイメージとしてカーボンマイナスエコシステムのプラットフォームの構造を紹介。さらに万博を通じてより多くの共創パートナーの発見を目指しているとありました。
また、プロジェクトの広報を担う学生として、立命館大学経営学部2回生の田村元志が登壇。「環境保護は遠い存在に感じていたが、参加を通じて自分の行動が未来を変えると実感できた」と語り、万博展示への来場を呼びかけました。
‣他のプロジェクトの登壇者の発表内容
京都大学・シバニア・イーサン教授が手がけるスタートアップOOYOOでは、発酵過程で発生するCO₂を回収し、チョークや炭酸飲料、アートなどに変換する技術を開発。
「見えないCO₂を見える形にすることで、人々の行動を促すきっかけに」と語り、文化や感性と技術を融合したアプローチを強調。CO₂削減の取り組みを広めるために、ストーリーテリングの重要性も訴えました。
中堀嘉寛氏が紹介した「紙糸」は、紙と再生ポリエステルを組み合わせた新素材。軽量・速乾・吸湿といった高機能を持ち、環境にも優しいことから、アパレルや靴下、帽子など多分野への展開が進行中です。
さらに将来的には使用済み紙糸製品の回収・再資源化による循環型ビジネスモデルの実現を目指し、持続可能な社会への貢献を狙っているとありました。
セッションの最後には、鈴木氏から、「万博は“見る”だけの場ではなく、皆さんが“未来をつくる主人公”として参加する場所です」と力強いメッセージを送りました。また共創の輪をさらに広げることの重要性を訴えました。