2024年2月3日滋賀県草津市UDCBKにて脱炭素×まちづくりについてセミナーを開催しました。
セミナー概要
(1)タイトル
草津市アーバンデザインセミナー 脱炭素×まちづくり
(2)セミナーの目的
本セミナーでは、地域の課題抽出を行い、脱炭素×まちづくりの観点から、解決策、新たな価値提案を考えることを目的としています。
※チラシ
セミナー詳細
(1)開催日時
2024年2月3日(土)13時00分
(2)開催場所
アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)
(3)主催
アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)
(4)講師
立命館大学 経営学部教授 依田 祐一
(5)参加者
20名
(6)セミナーの流れ
13:00ー ■開会
13:05ー ■導入『草津市のゼロカーボンシティに向けた取組ついて』
草津市 温暖化対策室 津田久美子 係長
13:25ー ■講演『バイオ炭の炭素貯留によるカーボンマイナスに向けた社会実装』
立命館大学 経営学部 依田 祐一 教授
14:10ー ■グループディスカッション
テーマⅠ:草津市の身近な社会問題・地域課題について
テーマⅡ:バイオ炭の技術を活用した問題・課題の解決について
14:50ー ■まとめ
15:00ー ■閉会
当日の様子
(1)導入
草津市温暖化対策室津田久美子係長から『草津市のゼロカーボンシティに向けた取組ついて』お話がありました。草津市における地球温暖化対策の歩みをお話がありました。実際に行っている取り組みとして、エコ・アクション・ポイント制度を活用したエコアクション推進事業といった身近にできることから推進していることを紹介いただきました。
(2)講演
立命館大学経営学部依田祐一教授が『バイオ炭の炭素貯留によるカーボンマイナスに向けた社会実装』についてお話がありました。講演では、バイオ炭が注目されている背景をはじめバイオ炭のJ- クレジット制度に関するお話がありました。加えて、J- クレジットを活用している企業、農家の紹介、また資源循環システムを構築している市区町村として東近江市の事例を紹介しました。
(3)グループディスカッション
草津市の身近な社会問題・地域課題としてどのグループでも共通して挙げられていたのは、郊外と都市部のつながりが少ないという点、農業従事者の減少と高齢化の2つです。
郊外と都市部のつながりの少なさに対する解決策として主に2つの意見が出ました。①興味を持ってもらえるようなイベントを開催する。②業種を超え、いろいろな人をつなぐネットワークを形成する。②の解決策としてさらに今日集まったメンバーが懸け橋となるという意見がありました。
次に農業従事者の減少と高齢化に関する解決策としては主に3つの意見が出ました。①インターンのようなものを開催する。②若い世代を受け入れ活用できる体制を整える。③若い世代にかかわらず、農業に興味ある高齢者の方を活用する。といった意見がありました。
参加者の声
■環境問題に、興味関心が持て、大変参考になりました。
■色々な世代の方の意見を聞く良い機会となりました。
■現在バイオ炭を自社生産しており、付加価値をつけて今後農産物を生産していけると思いました。
■スマート農業や低成分肥料の推進を、脱炭素や緑の基本計画の実現と絡めた形で新たな補助メニューを検討したい。
出所:UDCBK アンケート結果
学生の声
■今回セミナーに参加することで、普段なかなか意識することができない農業の問題や、郊外と都市部の格差を現場の方からお伺いすることができました。また、問題に対する解決策として実際に働いている方や世代の異なる方だからこその意見を知ることができました。特に印象的だったのは、自分の周りの高齢者の方も農業にかかわることを望んでいるため、その人たちを活用するべきという意見でした。自分には全くなかった考えだったためとても興味深く感じました。
■今回のセミナーを参加することによって、普段生活していても気が付かない地元の現状を知ることができました。その結果、カーボンマイナスの活動を行いながらも問題に対して他人事であったが、自分たちにもできることがあるということがあると分かりました。また、学びとして、タイムマネジメントの重要性と、ハプニングに対する対策の重要性を得ることができました。
イベントを終えて
セミナーに参加して、自分とは全く異なる立場の方からお話を聞き、農業課題について改めて実感し、学ぶことができ、貴重な体験をすることができました。
文:経営学部経営学科 伊藤和奏