山梨県山梨市で野生派ワインを作っている東晨洋酒株会社さんにインタビューをしてきました!
このページではインタビューの内容をまとめています。
山梨県山梨市で昭和38年に創業したワイナリーで、平成2年から現在の場所で葡萄作りから酸化防止剤無添加のワインを製造されています。
平成2年に東晨洋酒株会社に入社し、13年に代表取締役社長に就任。
いいワイン作りのために自分達でも葡萄作りをこの頃から始められたそうです。
立派にたくわえたお髭から覗く優しい笑顔がとてもチャーミングな方でした!
今回のインタビュアーを務めた立命館大学経営学部3回生。3回生ながら、そのパワフルさが光る期待の星。
※インタビュー撮影時のみマスクを外して撮影しています。
(顧客でもあり、ラグビー仲間でもある県の職員が)「実は今こういう南部炭(バイオ炭)を使った事業があるんだけどどうですか?」っていう紹介されて、すごい興味があったんで、そこから始めました。
はい。炭が軽くてすごく舞い上がるんで、マスクや眼鏡をしてても、撒き終わった後取ると、本当に隈取(くまどり)つけてるみたいにまっくろなんですね。そこら辺はちょっと撒くときの一つ課題とはなるのかなと思ってます。
提供:東晨洋酒株会社
そうですね、炭自体は畑にとって、とても有用なものだと考えています。炭を使うことで、土壌改良というか土質自体がすごい改良されると思ってるんで今後どんどん利用していきたいとは思ってます。
既に有機栽培を手がけて自分のところで炭を作って、畑に利用している知り合いの農家さんは、「もう炭は、いくらでも使って大丈夫だよ、もうあるだけどんどん畑に入れてあげるとすごくいい効果が出てくるよ」っていう話をされてました。
はい。ほぼ草生栽培で保水性だとかを保ちながら、肥料としてもう2年くらい豚糞を使っていますが、それと合わせて炭を使うことによって、豚糞の中にも含まれる微生物の活用もできるし、今、こうやって撒いただけなんですけども、今後、苗を植えるとか改植する際には穴掘って、その中、根元にですね、入れてあげたりして活用できればとは思ってます。
今自然派ワイン、いわゆるナチュールがすごく注目を集め始めてます。炭自体も、ブドウの剪定枝を使って、その炭を使うことによって循環型の農業っていうものが構築されると思うんですね。そうすることによって、その一つの畑で物語ができてしまうんで、農家さんと消費者がそこで繋がる、そういうところも一つ魅力にはなるのかなと思います。
ワインっていうのはブドウ栽培農作業の中の最終形態だと思ってるんですね。今回のこの炭の活用をしていきながら、元々うちも酸化防止剤無添加のワイン作りっていうものをずっと手がけてはいたんで、そこになお一層の付加価値がつけられていけばいいのかなと思います。
あと、ブドウや桃の剪定枝や米農家さんが出す籾殻とかを使った炭ですとか、いろんなものが炭として活用できるとは思うので、それぞれの農家さんとも連携していきながら、どんどん活用できていければと思います。
特にうちワイナリーということもあるので、ぜひ、他のワイナリーさんにもどんどんこういうものを活用していただいて、いいブドウを作ってもらってそのブドウを原料とした効率の高いワイン作りっていうものをどんどん目指していけたらいいなとは思います。
どのような効果があるかは、長いスパンで見ていかなきゃいけないですが、確実にいいものができると信じているのでブドウのみならず、いろんなところで活用して、みんなでいいものを作っていければと思います。
東晨洋酒株会社さんの取り組みを通して、炭を活用した「地域で循環する農業」に近づくことのできる可能性があることがわかりました。また、そうした取り組みから生まれた作物を使って作られた商品にも注目していきたいですね。ありがとうございました!