アクセラレーターAの活動
アクセラレーターには大きく分けて3つのタイプがあります。
本ページでは、その中でも提供サイドのアクセラレーターの活動例についてご紹介します。
カーボンマイナス・エコシステムの中において、貯留サイドとは、バイオ炭を農場に施用する農家さんや農業法人のことを指します。
そして貯留サイドのアクセラレーターは、より多くの農家・農業法人の方々にエコシステムに参加してもらえるよう活動を行う存在です。
そのため、農家・農業法人の方々とコミュニケーションをとりながら、バイオ炭での農業を営みやすい環境作りといった支援・サポートを行います。
貯留サイドのアクセラレーターとしての活動目的は様々です。
例えば、営農支援、資源循環型社会の形成、地域活性化、地域自体やその土地の農産物のイメージアップ、J-クレジット取引による新たな収益源の確保などが考えられます。
ここでは、その中の地域活性化と資源循環型社会の形成に向けた活動例を紹介します。
活動例1亀岡市 ~地域活性化として~
よりよいまちづくりを進めるにあたっては、環境問題や地方の農家さんが抱える担い手不足などへの対策が求められます。
こうした課題解決に向けて、バイオ炭の普及を進めた事例の1つが、亀岡市(詳しい事例紹介はこちら)です。
亀岡市は、2008年度より市全体としてCO2削減を目指すべく、地元の放置竹林の竹などを用いて作ったバイオ炭を、同市内の農地に埋める活動を続けています。また、農村地域の活性化を図るため、バイオ炭で育てた農作物のエコブランド化を行うなど、貯留サイドだけでなくブランドサイドへのアプローチも行っています。
こうした活動の結果、平成 21 年度「循環・共生・参加まちづくり表彰」(環境大臣表彰) など様々な賞を受賞しています。(参照:総務省 施策事例)
活動例2 あいとうエコプラザ菜の花館 ~資源循環型地域を目指して~
2つ目の活動例としては、地域循環・地域活性化の取り組みとして農家に向けてバイオ炭の農地利用の普及を目指すものです。
NPO法人愛のまちエコ倶楽部が運営するあいとうエコプラザ菜の花館(詳しい事例紹介はこちら)
こちらが事例の1つです。
菜の花館は、滋賀県東近江市にある資源循環型地域づくりをめざす拠点施設で、様々な環境にやさしい取り組みを実践・推進しています。
その取り組みの1つが、「もみ殻くん炭」の製造・販売です。この商品は、地域の農協等から集めたもみ殻をバイオ炭化させたものです。
フェアやセールを通して個人農家に、電話営業を通して農業法人等に、バイオ炭の普及を推進しています。